■頑張ってね■
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「ただいまー」 買出しから帰ってきたらまだのぞみは来ていなかった。 まったくあの遅刻女王ときたら。 「あれ、うららは?」 のぞみは居ないとしてもうららは私たちが買いだしへ行く前には来ていて、掃除を手伝っていたはずだ。 「上?」 「ああ・・でも今行かない方がいいかも」 ココの言葉がなんだか歯切れが悪い。 何なの、いったい。 行くなって言ったってせっかくいろいろ買ってきたんだし、おやつタイムでしょこれから。 店で食べるわけにもいかないし。 「あの、今はちょっと行かないほうがいいと私も思うわ」 くるみもそんなことを言う。 「何?どうしたの?」 何がなんだかよくわからない。 制止、というには弱い上に行くな、という注意を振り切って階段を登る。 だってそんな回りくどい言い方されたら帰って気になるじゃない。 何段か登った所で声が聞こえてきた。 うららと・・もう一人はシロップ? 「すげーさらさらなんだな」 「結構手入れも大変なのよ、トリートメントとか」 ・・・何、この会話。 そうっと覗くとシロップがうららの髪を一房持って梳いているところだった。 「何か、いい匂いがする」 シロップがうららの髪にそっと顔を近づけた。 うわ、何これ! コレは確かに行かない方がいいって言われるわけだわ。 戻ろうと思ったけど、人には止めろと言っておいて、皆気になったらしく、後ろにぞろぞろ引っ付いてきていて下がれない。 「シロップも何か甘い匂いがするね。ホットケーキかな」 ちょっと、うらら、其処でホットケーキはナイっしょ! 「お腹空いちゃった!りんさんたちまだ帰ってこないのかな・・」 「うわわ!」 うららが階段の方へ移動してきたけど、後ろがつっかえているから降りることも出来なくて見つかってしまった。 「どうしたんですか、皆さん?」 まあ私を先頭にココもナッツもミルクも雁首揃えて皆居たら確かに何事って感じよねぇ。 「いやあの・・出て行きにくくて」 苦笑いと共にそう言ったけど、うららは心底不思議そうに、何でですか?って質問してきた。 シロップの方は赤くなって視線を外したけど。
ああ、そういやうららはのぞみとタメを張れるほど、天然で鈍いんだった。 シロップも大変だわ。
「頑張ってね、シロップ」 小さくそう言ったら、シロップは益々ふて腐れた顔になった。
END
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シロうら
知って欲しいの続きでりんちゃん視点でした。
2008.07.12