■おめでとう■

 

 

 

「誕生日おめでとう、キラ!!」

扉を開けると明るい金の髪が飛びついてきた。

「カガリ」

部屋に飛び込んできたその相手を受け止めて名を呼ぶ。

カガリはキラの顔を見てもう一度言った。

「誕生日おめでとう、キラ」

時間は日付が変わったところで。

「こんな時間に男の部屋に来るのはどうかと思うけど・・」

もっともなキラの意見にカガリは不満そうにむぅと口を尖らせた。

「姉弟なんだから別にいいじゃないか」

確かにそれはそうなのだけれど。

カガリと姉弟なのだとわかったのはつい最近のことなのだ。

もう少し異性として意識してもいいんじゃないかと思う。

カガリはあまりそういうことに拘らない性質のようだ。

親友の気持ちを知っているだけにこのカガリの性質はキラとしても少々複雑だ。

そんなキラの心の内など知らぬ風でカガリは続ける。

「キラに一番に『おめでとう』を言いたかったんだ」

 

「キラは私の大事な弟だからな」

 

嬉しそうに。

たったひとりの大切な弟だと。

 

どんな風にして生を享けたか知っているはずなのにまるでそんなことはたいしたことじゃないと言うようにあっさりとそう言う。

カガリはナチュラルで、キラはコーディネーターで。

だけど二人が双子なのは本当で。

 

育った環境も、趣味嗜好も違うけれど

ただ一人の大切なきょうだい。

 

 

もしも世界中の誰もが敵になったとしても

きっと変わらぬ笑顔で、同じことを言ってくれるのだろう。

 

 

 

「キラは私の大事な弟だからな」

 

 

 

 

カガリと姉弟でよかった。

「お誕生日おめでとう、カガリ」

 

 

キミが居てくれてよかった。

 

 

 

カガリが嬉しそうに笑った。

 

END

 

 

 

 

 

お誕生日おめでとう。

 

アスラン出番なくてゴメン(^^ゞ

2004.05.18