■ダイジョウブ■
|
「大丈夫です!」 アメリアが拳を天に突き上げていった。 「正義は必ず勝ちます!」 「あのな」 わざわざ岩の上に登って叫んだアメリアを見上げてゼルガディスが言う。 「何の根拠もなく、『大丈夫』なんて請け負うな」 「根拠ならありますよぅ」 てぃ、と岩から飛び降りたアメリアは案の定着地に失敗したが、すぐ立ち上がって言った。 「さっきも言いましたが、正義は勝つからです!」
それが何の根拠もないと言うんだ。
ゼルガディスは思ったが、正論は英雄伝説オタクには通用しそうもなかった。 仕方ないので他の方向から攻めてみる。 「リナと一緒に行動してるという時点で、悪の片棒担いでるようなもんだと思うがな」 「そんなことありません、リナさんは悪じゃないです!」 普通の人間相手にドラグスレイブかまそうとする魔道師の何処が悪じゃないというんだか。 そんなゼルガディスの視線に気が付いたのかアメリアはごにょごにょと付け加える。 「そりゃあ、たまーにもしかしてリナさんこそが究極極悪ラスボスなのでは!?とか思うこともありますけど」 「聞こえてるわよ、アメリア〜!」 「きゃああリナふぁんイヒャイーいひゃいですー」 リナに頬っぺたを両手で引っ張られてアメリアは悲鳴を上げた。 「こらこらリナ」 保護者が間に入って宥める、というか力づくで引き剥がす。 引っ張られて赤くなった頬っぺたを涙目で擦りながらアメリアは言った。 「悪かもと思うこともありますけど、結果がよければすべて良しって言うじゃないですか」 「だから、大丈夫です!」 ナニが大丈夫なんだか、とゼルガディスは思ったが、そう言い切られれば大丈夫な気がしてくるのが不思議だった。
多分、道中は平坦ではないのだろうが。 それもこの正義オタクがいればなんとか出来る気がした。
END
|
ゼルアメ
姫が大丈夫って言うから大丈夫
ゼルが大丈夫じゃなくても大丈夫にしてみせます(笑)
2008.08.30