■すごい■
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「それにしても」 こまちが言った。 「ナッツさんが元気になって本当によかったわ」 ナッツはテーブルの上でこまちを振り返る。 「ローズがパワーアップしたのがよかった、じゃないナツ?」 「あら、もちろんそれも嬉しいわ。ローズもとても喜んでいたもの」 新しい力を得て、これでココとナッツをもっと守ることが出来るとローズは本当に喜んでいた。 その力になれたのは、ナッツとしても嬉しい。 「でもナッツさん此処のところ元気がなかったから・・元気になって本当に良かったわ」 『新しい力』よりも『嬉しそう』『元気になった』ということがこまちにとって重要なのだ。 「・・・ありがとうナツ」 心配かけて悪かった、と言おうとしてナッツは其れを止めた。 謝るよりも、礼を言って笑ったほうが、こまちは喜んでくれる筈だから。 それをもう知っているから。 この姿の時は素直に言葉が出てくる気がする。 ナッツが笑うとこまちもにっこりと笑った。
その笑顔はナッツを幸せな気持ちにする。
「やっぱりこまちは凄いナツ」 「え?」 「この間うららもそう言っていたナツ」 「うららさんが?」 こまちは驚いたように言って小首を傾げた。 自分がそんな風に言われるような何をしたか思い出そうとしているのだろう。 「この間かれんの別荘でテニスをしたナツ?」 ナッツの言葉にこまちは頷いた。 「ええ、うららさんはテニスをしたのは初めてと言っていたけれど、とてもフォームが綺麗なのよ。テニス部員の役をやったことがあって、素振りの練習をしたんですって。うららさんは頑張り屋さんだからきっとすごく練習したのね。凄いわ」 うららさんの方が私よりもずっと凄いと思うけど、というこまちにナッツは言った。 「其れナツ」 「え?」 「うららは空振りしたのに、こまちはフォームを誉めてくれたと嬉しそうに言っていたナツ。凄く嬉しかったと言っていたナツ」 普通、空振りを責められるものだ。 だけどこまちはそうせず、それどころか誉めてくれた。 それがとても嬉しかったとうららは言っていた。
そうやって人のことをよく見ていて 誉めてくれたり 心配してくれたりする。 其れは簡単なようで、とても難しい。
だからそんなこまちのことが
「ナッツはこまちのこと大好きナツ」 いつも思っていてもなかなか言えない言葉も、この姿の時は素直に伝えることが出来る。 ナッツの言葉にこまちは頬を染めて嬉しそうに、私もよ、ナッツさんと答えてくれた。
END
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ナツこま
ナッツの力でローズがぱわーUPするみたいなので
フライングですけども(^^ゞ
ナッツは獣姿の方が素直な気がします。
うららの素振りの話は私がこまちさんって凄い!と思ったので。
念願のナツこまが書けて嬉しいですv
あとはココのぞだな!
2008.09.12