■守ってね■

 

 

 

「シロップ、大丈夫?!」

ホシイナーを撃退して私はシロップに向き直る。

「シロップは大丈夫ロプ。レモネードこそ大丈夫ロプ?」

シロップは優しい。

私はシロップを抱き上げて頬に付いた土を払った。

エターナルの最初の攻撃から、シロップは私を庇ってくれた。

衝撃で元の姿に戻ってしまったシロップは、地面にしたたかに打ち付けられた。

そうなるってわかっているはずなのに、どうして庇ってくれるの。

 

私が

 

私が、プリキュアなんだから、シロップを守らなきゃいけないのに。

こんな風にシロップに痛い思いさせて。

私プリキュア失格なんじゃないかな。

役に立っていないんじゃないかな。

「レモネード、何処か痛いロプ?」

心配そうにシロップが見上げてくる。

「大丈夫」

そう笑ってみせたけど、シロップは言った。

「泣きそうな顔してるロプ」

 

 

「我慢しないで正直に言うロプ!」

 

シロップは優しい。

そうやって怒ってくれるから、笑って誤魔化せない。

「・・・私が、プリキュアなんだからシロップを守らなきゃいけないのに、怪我させて御免なさい」

「こんなの全然平気ロプ」

「でも、」

私の言葉をシロップが遮った。

 

「シロップだってたまには役に立ちたいロプ」

 

シロップは何を言ってるんだろう。

「シロップは何時だって私たちを助けてくれるじゃない。役に立ってないなんてそんなことない」

シロップは首を横に振った。

「そうじゃないロプ。シロップだって男ロプ。たまには守られてるだけじゃなくて、カッコよくうららを守りたいロプ」

うらら。

キュアレモネードではない私。

「それなのにそんな風に言われたらシロップの努力全否定ロプ」

大袈裟に身振りを入れて、シロップは肩を落として見せる。

全否定という言い方と、その大仰なアクションに思わず笑ってしまった。

「笑うとこじゃないロプ」

不服そうにシロップが言う。

「ごめんなさい、シロップ」

私は言った。

 

「私のこと守ってくれてありがとう」

 

私もプリキュアとして、シロップのこと守るから、

また私を、『うらら』を守ってね。

 

 

シロップが嬉しそうに笑ったので、私も笑った。

 

 

 

END

 

 

 

シロうら

シロップは敵が来た時にちゃんと庇うからえらいなーと思って。

まあすぐ小動物になっちゃうけど(^^ゞ

 

 

2008.06.21