■無理!■
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お店のお掃除も終わったし、他に特に手伝ってもらうこともないから、二階へ行っていていいよ、と言ってもらったので、私は休憩させてもらうことにした。 りんさんたちはおやつの買出しに行っている。 帰ってくるまでもう少し時間がかかるだろう。 思いついて、腹筋をすることにした。 昨日は眠かったのでサボって寝てしまったし。 歌を歌うのにも、台詞を読むのにも、腹筋力は結構大事だ。 ムキムキになるつもりはないのでそんなに熱心にはやっていないけど、やっぱり多少は鍛えておきたい。 ソファの上に寝転がって、腹筋を始める。 どうにもやりにくい。 ソファのスプリングも悪くなりそうだし、止めておこうかな。 床でやった方がやりやすいんだろうけど、背中と腰が痛くなりそう。 今度ヨガで使うような簡易マットを持ってきて、置かせてもらおうか。 そんなことを考えていたらシロップが二階に上がってきた。 ソファの近くに寄ってきて転がっている私の頭の方から顔を覗き込む。 「・・なにやってるんだ?」 「腹筋です。声を出すのには重要なことだから」 「ふうん」 シロップは特に興味の無さそうな返事をした。 だけど、私があの舞台の上に立ちたい理由をシロップは知っているから、止めろとか言わなかった。 あとちょっとだけ、せめて後10回だけでもやっておきたい。 それくらいならスプリングだって多分、大丈夫なはず。 今度は本当にマットを持参しよう。 そう思ってもう一度ソファの上に転がったら見下ろすシロップと目が合った。 そうだ。 「シロップ、ちょっと足を押さえててくれません?」 「足?」 「うん、腹筋やりにくくって」 「しょうがねーなー」 ぶつぶつ文句を言いながらシロップはソファをぐるっと回って足の方へ移動してくれた。 文句を言うのはシロップのポーズで、一応ぶぅぶぅ言うけど、本当はとっても優しいから頼まれたら断れないタイプなんだと思う。 だけど足を押さえようとしたシロップは、何かに驚いたみたいに、ばっと飛び退った。 「シロップ?」 「・・・無理!!!」 「え、シロップ?!どうしたの!?」 「どうしたもこうしたも無理!他のヤツに頼めよ!!」 シロップは真っ赤になってそう叫ぶと階段を駆け下りて行ってしまった。 入れ違いにこまちさんが上がってくる。 「シロップさんはどうしたの、うららさん?」 「・・・シロップに腹筋したいからちょっと足を押さえてて欲しいって頼んだんですけど・・急に無理!って言って行っちゃったんです」 「まあ・・・・・でもそうね」 こまちさんはちょっと困ったように苦笑して言った。
「ズボンだったらよかったわね、うららさん」
「え」 言われてみると、そういえばスカートだった。 スカート・・・ 「・・・ええええっっ!!」 私の声はかなり大きくナッツハウスに響いた。
ああ、もうしばらく恥ずかしくてシロップの顔がまともに見れません!
END
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シロうら
スカート丈短いから足押さえようとしたら見えちゃうよね・・という(^^ゞ
うららは天然入ってるとこあるから
シロップは苦労しそうです(^^ゞ
腹筋は少しはやってるんじゃないかな、と。
舞台女優になりたいんだものね。
2008.06.15