■小ネタログ■

上のものほど新しい

 

 

ゆりゆりとコロンさつえりさつえり・いつきさつえり+いつき


 

■ゆり■

植物園に、百合は居た。

珍しい花が咲いたのだと、薫子に呼ばれたからだ。
花は好きだけれど、この場所は最近少し苦手だった。
つぼみやえりかがやってくるから。
つぼみは薫子の身内だし、えりかはそのつぼみの親友だから、居ても何の不思議もない。
だけれど、プリキュアでない今の自分に、彼女たちとの会話は苦痛な時があった。
今日もそうやって、結局一緒にお茶をしている。
「そう言えばゆりさん、さっき、お花を咲かせるのに必要なもの、揃ってるねって話をしてたんですよ」
「花を?」
「大地と、水とおひさま!」
えりかは一人づつ指差しながら言う。
「・・よかったわね」
プリキュアがもう一人増えた。
戦力が増した、其れは本当に良かったと思う。
よかった、はずなのに。
何処か寂しいと感じるのは何故だろう。
プリキュアの種が欠けていて変身が出来ない。
そう言って何もせずただ傍観を決め込んでいるのは、自分自身だというのに。
「其れで思ったんですけど、ほら、夜咲く花って有るじゃないですか。月明かりの下で咲く花」
「え、」
「なんだっけ、あったよねぇつぼみ」
「月下美人ですね!」
「そういう花もあるし、だからやっぱキュアムーンライトもこころの大樹を元気にするのに必要だと思うんです」
「わたし、は」
「わかってます!でも私たちゆりさんがキュアムーンライトとして戻って来てくれるの待ってます!!」
「って言っておきたかったんです」
言うだけ言って満足したのか、えりかは大福を食べる作業に戻ってしまった。
その様子に少し呆気にとられる。
新しいプリキュア、キュアサンシャインと紹介されたいつきがくすりと笑った。
「えりかってホント良くも悪くもマイペースですよね」
「そうね」
「でも、其れに振り回されるのも悪くないなって、ボクは思うんです」
 
「そうね」
必要だと言ってくれた。
其れは確かに嬉しかったから。

***
お花を咲かせるのに〜の続き
まあもうムーンライト復活したし今更なんですが
せっかく書いてほぼ出来てたのに勿体ないな、と(^^ゞ

10.11.05

 


 

■ゆりとコロン■

こころの大樹に向かって呼びかける。
「コロン」
『ゆり』
触れることは出来ないけれど、以前と同じ姿で現れた自分のパートナーにゆりは優しく微笑んだ。
『今日は、皆で来たのかい?』
「ええ」
向こうではつぼみたちがこころの大樹に寄りかかってのんびりと空を眺めている。
ミラージュで簡単にこころの大樹に行けるようになったのだから、皆で行こう、と主張したのはえりかだった。
来る決戦へ向けてこころを癒し鋭気を養うべき、というのがその大義名分ではあるが、本当のところは違うのだとゆりは知っていた。

ただ、ゆりをコロンと一緒に過ごさせてあげたいと思っただけ。

「本当におせっかいな子たちなのよ」
そう言うゆりは先ほどより優しい笑みを浮かべていた。

***
ゆりさんにしがみ付くえりかが超可愛かったですよ。

コロンずっと大樹のトコに居るかと思ったのに消えてしまった;;

10.10.02

 

 


 

■さつえり■

「どうしたの?」

顔を見るなり手をぎゅうと握ってきたえりかに、少し驚いてさつきは言った。
「つぼみのおばあちゃんから教わったんですけど、『手当て』って言うんじゃないですか」
「うん」
唐突な話に、取り敢えず頷く。
この間転んで擦りむいたときに、その怪我を手当てして貰ったらしい。
その時聞いた話のようだ。
「『手当て』って本当に『手を当てる』からきてるんだそうです」

「治って欲しいって気持ちを込めて手を当てることからきてるんだそうです」

「私は元気だけが取り柄だから」
てへへ、とえりかは笑う。
成程、自分の元気を手から分けてくれようとした、らしい。
気持ちがとても嬉しかったのでさつきも笑った。
元気が貰えた気がした。

***
手を握る

10.09.04

 


 

■さつえり+いつき■

好きな人は居るの、と聞かれて、憧れてる人は居るけどと答えた。
そうしたらえりかは「それって、お兄さんでしょ!」と言った。
「なんでわかったの?」
「なんでって、それは言わなくったってわかるよ」
言わなきゃわかんない、といつもえりかは言うのに、珍しい。

「素敵な人だもんね」

頬を染めてそう言うえりかに、うん、と頷きながら少し複雑な気持ちになった。


***
おにいさま大好きいつきちゃんなので

10.08.28

 


■さつえり・さつきといつき■

何を思い出したのか、さつきがくすくすと笑う。
「来海さんて言ったっけ。あの、小さい子。あの子はホントいつも元気だね」
「ええ、そうですね」
いつきも一緒に笑った。
「いつきはお日さまみたいに、皆を温めて元気にしてくれるけど、あの子の元気は皆を巻き込んで引っ張り回す元気だね」
「確かに、そんなカンジですね」
いつきは言った。
「おにいさまが手術の時に『元気になれる嬉しい手術なんですよね!』って言われました」
ポジティブシンキング、というのだろうか。
前を向いて、その先にイイコトがあると信じてる。
「その言い方が本当にえりからしいなって」

小さな体でいつでも元気いっぱい。
後ろ向きな考え方なんて持ってないんじゃないかと思うくらい。

あのパワーに巻き込まれて、もっとおにいさまが元気になってくれたらいい。

***
妹公認

 

10.08.07