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「小さい頃、プリンセスになんてなれないって言われて落ち込んでるわたしを励ましてくれたのがカナタだったの」
はるかはそう言ってドレスアップキーを大事そうにそっと握りしめた。
その横顔はどう見ても恋する女の子のそれだ。
「カナタはわたしの恩人なんだ」
恩人、とか。
確かに恩人だし大切な人かもしれないけれど、あんな格好いい王子様を捕まえて、其れだけで済ますなんて勿体無い気がする。
年頃の女の子なんだもの、もっと正直にならなきゃ。
きららは言った。
「プリンセスになる一番の近道って、知ってる?」
「えっ何?どうすればいいの?」
プリンセスになるためだったら何でもするよ!とはるかは言う。
きららはにこりと笑って人差し指を立てた。
「玉の輿に乗るのよ」
「玉の輿…?」
はるかはその単語がピンとこなかったようで首を傾げた。
もっと直接的な言葉で言ってやる。
「王子様と結婚したらいいじゃない」
「えええ!!!そんな、結婚とか!!」
手をバタバタと振って、顔を真っ赤にしてはるかは騒ぐ。
可愛いなあ。
こう言ったら怒るかもしれないが、小動物みたいだ。
この元気で一所懸命で可愛い大切な友人が、幸せになればいいのに。
「だってはるはるはカナタのこと好きなんでしょ」
「うっいやあの」
「正直にいいなよ。そういうの、言ったもん勝ちじゃない?」
言って、言って、言って。
自分で何度も繰り返し言って。
絶対に叶うと自分自身に暗示をかけて。
そうしてその夢を叶えるために努力するのだ。
絶対にトップモデルになる。
自分がそう宣言してそのための努力を惜しまないように。
はるかも夢に対しては同じように全力でぶつかっていくタイプだ。
だから。
「此処でさ、宣言しちゃいなよ」
「宣言?」
「そ。そうだな、いきなり結婚はハードル高いから…まずは彼女になってみせます!的な?」
「えええ!!無理無理!!」
さっきと同じように両手を顔の前で振ってはるかは騒ぐ。
「無理とか、ないない!はるはるなら出来るって!」
ドレスを作るなんて絶対無理だと思っていた。
汚れたドレスを作り直すなんて無理だって言った。
けど、ちゃんと作りあげてしまった。
頑張って頑張って、やりとげてしまった。
だから無理だなんて言わせない。
二人のやり取りを苦笑しながら見ていたみなみが此処で口を挟んだ。
「言霊って知っている?」
「言霊…ってなんですか?」
「知らない。何それ」
首を振るはるかときららにみなみは言う。
「言葉に力が宿る、という昔の人の考え方よ。言ったことが現実になる…そうね、きららの言ったように『言ったもん勝ち』ってことかしら」
「ほら!」
みなみの後押しを受けて、きららははるかに向き直る。
「みなみんもこう言ってるじゃん。宣言しちゃおうよ!」
「ええええ!!」
相変わらずはるかはうろたえて騒いでるけど、あとひと押し、かな。
END
カナはる+きらら
プリンセスになりたいなら一番手っ取り早いのはやっぱ玉の輿でしょ!っつー
今度のプリキュアは恋愛要素あるんだろうか
ピンクだけがモテルとかそういうの望んでないんで
15.03.29
10のことしてみました。
white
lie
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