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■いらりつ■シロうら■せじひめ■せじひめ■
■好きになったのは果たして誰の責任か■
「絶対、六花が悪い」
イーラは主張する。
好きになったのはどちらが悪いかなんて。
そもそも『好き』になることって悪いことではない筈なのに。
「六花が記憶喪失だからってボクに優しくするから悪い」
「其れなら、イーラの方が悪いわ」
六花も負けてはいない。
「そもそも記憶喪失なんてなるからいけないんじゃない」
なりたくてなった訳ではないと思うのだけれど。
「二人ともやめるケル〜」
何が原因で喧嘩を始めたのかさっぱり分からないが、止めようとしたラケルの肩にポンと手を置いてシャルルが言った。
「大丈夫、放っておくシャル〜」
「でも」
「あれは痴話喧嘩って奴シャル〜。首を突っ込むと馬に蹴られるシャルー」
成程。
納得するラケルにいつの間にか口喧嘩を止めた二人の声がハモった。
「「違う!痴話喧嘩じゃない!!」」
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イラりつ
喧嘩するほどって奴
16.01.01
恋する日々
お題は此方からwhite
lie
■風邪を移そうと試みてみました。■
コホ、と小さく咳をしただけなのに、うららはすぐ色とりどりの喉飴を持ってきた。
「大丈夫だって」
「駄目だよ、早めにケアしておくことが大切なんだよ」
大したことは無いのにそう言って譲らないので、とりあえず一つおすすめを貰っておく。
「うららは風邪ひいたりしなそうだな」
此れだけ気を付けていれば風邪なんか引かないに違いない。
「そんなことないよ。どんなに気を付けていてもひいちゃう時はひいちゃうし」
「そんなときはどうするんだ?」
「んー、あったかいものを飲んで食欲があったらなるべく食べて、薬飲んで早めに寝る、かな」
だいたい酷くなきゃ其れで治るけど。
そう言ううららにさらに聞いてみる。
「それでも治らなかったら?」
「そうだね」
うららは悪戯っ子のように笑った。
「誰かにうつしちゃう、とか」
自分の唇にあてた指先で、此方の唇に触れる。
「わたしが寝込まないように早く治してね」
***
シロうら
15.09.14
10のことしてみました。
お題は此方からwhite
lie
■励まそうと努力してみました。
■
「もー!もたもたしてたらめぐみ、神様にとられちゃうよ!いいの!?」
何回もそうやって誠司を焚きつけてきた。
けれど何時だって誠司はめぐみのことを思って行動に移さなかった。
そりゃあさ、神様は美形だし、憧れちゃう気持ちはわかるけど、ずっと傍に居てくれた幼馴染の良さに気がつかないなんて、めぐみは鈍いにも程があると思う。
少女漫画だったら絶対幼馴染とくっついて終わるのにな。
スゴイ美形って程じゃないけど誠司だってカッコいいし、空手強いし、頼りになるし、気が効くし、優しいし。
優良物件なのに。
誠司がめぐみの事好きじゃなかったらよかったのにな、って思うくらいには。
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せじひめ
15.07.05
10のことしてみました。
お題は此方からwhite
lie
■ちょっと手を離してみました。■
「あれっ?皆は?」
皆で買い物に出てきて、ちょっと店先の可愛いアクセサリーに気を取られていただけだった。
其れなのに気がつけば誰も居ない。
「ちょっとーどこ行っちゃったの皆ー」
置いてくなんてヒドイ!
最初は憤慨していたものの、だんだん不安になって涙が出そうだ。
「あ、いたいた!」
「誠司!」
涙目を隠そうと、探しに来てくれた誠司に八つ当たりしてしまう。
「もう、ヒドイよ!置いてくなんて」
「ワルイ」
そう言って誠司は手を握ってきた。
「ほら、行こうぜ」
「う、うん」
ちょっと顔が熱い。
また迷子にならないように、手を繋いでくれているだけ。
そう分かっているけど。
めぐみの姿を見たらきっとすぐに離されてしまうんだろう。
その前に自分からこの手を離すことが出来るだろうか。
***
はぴぷり・せじひめ
15.01.04
10のことしてみました。
white
lie
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