|
■せじひめ■せじひめ■シロうら■イラ六■イラ六■
■風船で飛ぶ実験をしてみました。■
「みてみて!風船貰っちゃった!」
スーパーの前で配っていた其れを持って、荷物持ちについて来てくれた誠司の前でくるりと回って見せる。
「ああ、よかったな」
誠司は苦笑交じりにそう言った。
なんか馬鹿にされてる、気がする。
「何それ、子供だなって思ったんでしょ」
ぶうと唇を尖らせる。
どうせお子様ですよ、ぷーん。
激おこ!という態度をとってやったら誠司はまた笑った。
「いや可愛いな、って思って」
「………っ!!」
どうしよう、今きっとわたし、顔真っ赤だ。
この風船でどこか遠くに飛んで、隠れることができたらいいのに。
***
せいひめ
14.10.25
10のことしてみました。
white
lie
■真夜中に家を抜け出してみました。■
ある晩こっそり大使館を抜け出してみた。
小さい頃はこうやって時々お城を抜け出したものだった。
外の世界には何か面白いことが沢山あるんじゃないかって思っていたから。
けど弱虫で人見知りな私は、誰かに声をかけられるだけで飛びあがって、結局すぐに城に逃げ帰った。
こんな弱虫じゃなかったらきっと楽しいことが沢山あるんだろうな。
「何やってんだ、ひめ」
「きゃあ!…ってなんだセイジか。脅かさないでよもう」
「勝手に驚いたんだろ」
「セイジこそ何してんのこんな時間に」
「今日は練習で遅くなっちまったんだよ」
「ふうん」
セイジは帰るぞ、と私を促した。
「リボンが心配するだろ。送ってくよ」
「うん。ありがと」
小さい頃は迷子かと心配してくれる親切な人だって怖かった。
今は少しは強くなれたのかな。
***
せいひめ
14.08.03
10のことしてみました。
white
lie
■古風ですが手紙を書いてみました。■
控室で時間があったのでうららは筆記用具を取り出した。
「なにを書いてるんだい?」
「手紙です」
マネージャーである鷲雄は、時々やってくるシロップことシローが運び屋をしていることは知っている。
「ああまたシローくんに運んで貰うんだね」
「はい」
うららはにこりと笑った。
ただ、この手紙の宛名がまさにそのシロップだとは思いもしないだろう。
会いたいからこうやって手紙を書く。
シロップだって忙しいと解っているのに。
会いたいから、それだけの理由で、近況を書き連ねる。
迷惑かもしれない。それでも。
「でも会いたいんです」
それが正直な気持ちだから。
***
シロうら
14.06.01
10のことしてみました。
white
lie
■笑えないけど無理矢理笑ってみました。■
曲がり角、路地裏、そんな処をつい覗きこんでしまう。
其処に誰か居ないか探してしまう。
「…六花、誰か探してるケル?」
「えっそんなこと」
「嘘ケル」
ラケルに鋭く言われて口を開く。
「イーラ、あれから何処へ行っちゃったのかなって」
「六花…」
「私ね、ラケル。イーラともレジーナみたいに仲良くなれるんじゃないかって思ってたの」
レジーナとも結局和解出来た。
仲良くなれた。
だから。
「だってイーラはそりゃ少し我儘で自分勝手だけど、普通の男の子だったよ」
「…私のこと、心配してくれたんだよ」
キングジコチューの身体の中に入るという六花を邪魔してきた。
何があるか解らない、危険だからと、止めようとしてくれた。
全部終わったら、イーラとも仲良くなれる筈だと信じていたのに。
「何処行っちゃったんだろうね、ホント」
空を見上げて、笑った。
もう会えないのかもなんて考えたくなかった。
***
イラ六
14.04.06
10のことしてみました。
white
lie
■「会いたいんだ!」と叫んでみました。■
「会いたいんだ!」
声に出して言ってみた。
イーラの声にマーモが不審げに眉を寄せる。
「誰によ?」
「誰だっていいだろ」
だって言える筈がない。
六花は、プリキュアだ。
「勝手に会いに行けばいいじゃない。私達ジコチューなんだから」
相手の都合なんて知ったことじゃない、とマーモは言う。
だけど、其れじゃ駄目なんだ。
六花にも、会いたいと思っていて欲しい。
会いたいって言って欲しい。
自分勝手な願い事で、ジコチューらしいと思うけれど。
でも、自分だけではどうにも出来ないんだ。
***
イラりつ
14.02.01
10のことしてみました。
white
lie
|