■可愛いもの■

 

 

「いつき、生徒会に提出する書類は此れでいいのかな?」
えりかに差し出された紙をいつきは覗きこむ。
ファッション部の活動報告予定表だ。
予算にも関係してくるので大事なものだ。
「あ、あと此処に顧問の先生のハンコを押して貰って」
「わかったー。まだ先生居るかな、ちょっと職員室行ってくるね〜」
ぱたぱたと走り去って行くえりかを見送っていつきは言った。
「…えりかって可愛いよねぇ」
「そうですね」
ニコッと笑ってつぼみが頷く。
少し考えていつきは言った。
「何だろう…子犬とか子猫とか…そんなカンジ」
えりかが聞いたら、失礼なペット扱いなの、と憤慨しそうではあるが、聞いていた部の皆は口々に同意した。
「ああ…わかります」
「えりかっていつも元気で走り回ってるもんね」
「懐っこい小動物ってカンジだよね。小さいし」
「マイペースで言いたいこと言うけどなんか憎めないしね」
皆の意見を受けて、つぼみが纏めた。
「ウチでは飼ったこと無いんですけど、犬とか猫とかって側に居てくれるだけで癒されるて言うじゃないですか。えりかが側に居てくれるとこちらまで元気が貰える気がします」

 

 

「…って話を部活の時にしていたんです」
稽古の休憩中にいつきはその話をさつきに振ってみた。
「確かに可愛いよね。つい撫でたくなる」
さつきはにこりと笑ってそう言った。
そう言えばさつきはよくえりかの頭を撫でている。
成程、可愛いと思っていたらしい。
いつきは笑った。
「…おにいさまも結構可愛いもの好きなんですね」
さつきは澄まして言った。

 

 


「男は皆可愛いものが好きなものなんだよ」

 

 

 

END

 

 

 

さつえりといつき

可愛い女の子嫌いな男は居ないでしょってことで。

いや東京MXで再放送してるもんで再燃してるわけですよ。

 

2011.08.09