|
■ネウヤコ■
「月夜に光る白い小石、というわけだ」
「は?何が」
持参のクッキーを頬張っていたヤコが聞き返す。
「貴様がだ、ヤコ」
「何それ。食べられないってこと?」
ネウロはヤコにもそれとわかるように心底可哀相なモノを見る目して見せた。
「馬鹿め。貴様のミジンコ程度の脳ではそれくらいの発想しかできないのだな」
「何それヒドイ!そもそも突然何の話なのよ」
「ヘンゼルとグレーテルという童話の話だ」
「ああ、お菓子の家の!!いいよね!お菓子の家」
うっとりと頬を染めるヤコにもう一度ネウロは言った。
「馬鹿め。貴様のミジンコ程度の脳ではそれくらいの発想しかできないのだな。ゾウリムシから進化し直せ」
「さっきよりヒドイ!」
ヘンゼルとグレーテルは一度目は白い小石を目印に家に戻ったのだ。
月夜に光る白い小石。
約束違わず地上に戻る目印となって光っていたことだけは褒めてやってもいい。
***
3年後。
09.10.05
|