■しょくたく■
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「おかえりなさい、ラグ。ニッチとステーキもお疲れ様」 そう言って出迎えてくれたシルベットは、ラグ達だけなのを見て言った。 「ザジとコナーは?」 「うん、今日は・・・シルベット?」 くすくすと笑いだしたシルベットに、二人が居ない理由を話そうとした言葉を止めてラグが首を傾げる。 シルベットは楽しそうに言った。 「『ザジとコナーは?』ですって!」 シルベットはくすくすと楽しそうに笑い続ける。 「うん?」 それはついさっきシルベット自身がラグに向かって放った台詞だ。 それの何処がそんなに面白いのかちっともわからなくて、ラグはますます首を傾げた。 ニッチもそれに倣う。 「ごめんなさい、可笑しくて」 二人の様子に、シルベットは謝った。 「私、あの二人が来るの当たり前みたいに思ってる。そう思ったら可笑しくて。いつもなんでウチでご飯食べてるの、とか文句言ってるくせにね」 笑いすぎて目に浮かんだ涙を拭きながらシルベットは続けた。 「あなたのおかげね、ラグ」 そう言って、にこり、と笑う。 「ラグが来るまでこのウチを訪ねてくれる人と言ったら、たまに様子を見に来てくれるアリアさんくらいだったわ」
「泣き虫の女の子がひとりぼっちでご飯を喉に詰め込んでいるだけの家」
「でも今、私5人分もスープを作ってる。一人で食べるよりずっとずっと美味しいわ」 「そうだね」 ラグは頷いた。 一人で食べる食事。 ひとりぼっちの辛さはラグだって知っている。 さよならは、寂しい。 それは孤独を連れてくるからだ。 「ありがとう、ラグ」 「ううん、ぼくのほうこそ」 あの時、ゴーシュと『友達』になったから、今此処に居るのだから。 こうやって『友達』や『相棒』を得ることが出来たのだから。
「さあ、ご飯にしましょう。手を洗ってきなさい!」 シルベットがニッチを洗面所へと追いやりながら言う。 「来ない二人の分も、スープがあるから。ラグ、たくさん食べてね!」 続けられた言葉に、ラグは固まった。
END
ラグシル。 シルベットが「ザジとコナーは?」って聞くの、好きです。 ラグが来てくれたおかげで寂しくて泣くなんてことなくなったんだろうなぁ。 そしてゲボマズスープを大量に飲まなければいけなくなるラグでした(笑) シルベットはどこで味覚を間違えたんだろ(笑)
09.11.15
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