■この世とこの身を繋ぐもの■
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「ごめんなさい」 誰に言うでもなく謝った。
ボクは此処に居てもいいですか。
「大丈夫ですよ」 気がついたら一歩前に出ていた。 「ボクなら殺しても死にませんから」 「アル!!」 エドワードが後ろで声を荒げた。 向けられた銃口が怖くなかったといえば嘘になる。 だけどこの身体は弾が当たっても平気だから。 痛くも無いし、血も出ない。 死なない。 何とも、ない。 「兄さん、怒ってる?」 「別に」 別に、と言いながら口調は明らかに怒っている。 原因もわかっていた。 銃の前に出たことを怒っているのだ。 前を歩くエドワードの背を見下ろしながらアルフォンスはため息をついた。 「だってあの場合仕方ないじゃないか」 「・・・」 エドワードは無言を返してくる。 「ボクは弾が当たったって全然平気だけど兄さんは当たったら怪我するんだし」 平気なわけ無いだろ、と背中が小さく呟いたけれどそれは聞こえなかった振りをする。 弾が当たっても死なない。 痛くも無いし、血も出ない。 だけど怖いと思うココロだけは残っているから。
それをエドワードはわかっている。
「兄さんってば」 「・・・」 エドワードは足を止めるとくるりと振り向いた。 まっすぐアルフォンスを見て、言う。
「俺が、嫌なんだ」 母さんを生き返らせようとしたのは ボクもやったことで 全部持っていかれたボクの 魂を錬成してくれたのは兄さんで だから ボクの身体のことを 気にすることなんか無いのに。 自分のせいだと いつも責めてる。 「そういう言い方はズルイと思うなぁ」 「わかってるよっ」 アルフォンスの抗議にエドワードは口を尖らせた。 それから視線を落として搾り出すように、言う。 「・・・でもこうでも言わなきゃお前またやるだろうがっ・・・」 「・・・兄さん」 全部持っていかれたボクの 魂を錬成してくれたのは兄さんで 右手を失ってまで そうまでしてボクと一緒にいたいと望んでくれたので 「ごめん、兄さん」 アルフォンスの謝罪にエドワードは顔を上げた。 「次は気をつけるよ」 「何だその言い方!ちゃんともうやらないって言えよっ」 「兄さんが無茶しないでくれればボクだってあんなことしないよ」 手振りを交えて首を振りながらやれやれという態度を取って見せるとエドワードが噛み付いてきた。 「あ、コノヤロ!オレのせいかよ!!」 じゃれるような、兄弟喧嘩。 いつもの雰囲気を取り戻せたことに安堵する。 そうして今度は並んで歩を進めた。 ごめんなさい。 やってはいけないことをしたからこうなったんだってわかってます。 こんな身体でもそれでもボクはまだ此処に居たいんです。 ボクを必要としてくれる人が 此処に居るから。 END
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アニメのエピソードを交えつつ捏造(笑)
エドはアルがいないと駄目駄目だと思う。
というかそういう兄でいて欲しい(笑)弟がすごく大事なの。生きて幸せになって欲しいのよ!
願望。妄想入り(ちょっとね!)
2004.01.19