■可愛いのも、色っぽいのも■

 

 

 

「銀ちゃん、コレ塗って欲しいアルね!」

仕事もないのでソファでだらだらとテレビを見ていたら、定春の散歩から帰ってきた神楽にいきなり何か投げつけられた。

「おっと・・・何だこりゃ」

受け止めた其れは小さなガラスの瓶だった。

中のピンクがきらりと光る。

「マニキュアじゃねーか」

「塗って欲しいアル」

投げておいて、銀時の前まで走ってきた神楽は銀時の隣に座って両手を揃えて差し出し、催促する。

「ってどうしたんだよコレ」

「ジミーに貰ったネ」

「ジミー?ああ多串くんとこの」

正しい本名がまったく会話に出てこないが、会話は成立している。

「ジミーは女装が趣味ネ。でももう要らないからってくれたアル」

「違うでしょ、神楽ちゃん」

遅れて帰ってきた新八が突っ込みと訂正を入れた。

「山崎さん、潜入捜査とかするときに女装したりすることもあるらしいんですよ。でもマニキュアって放っておくとすぐ固まっちゃうから、使うならってくれたんですよ」

「なるほどね」

「女装とかしなきゃいけないなんて大変ですねぇ」

同じ地味同士なせいか、新八はかなり山崎に親近感を持っているようだ。

やけに同情的な感想を述べる。

「ふうん」

銀時はそんな新八の台詞に特に感慨を覚えた風でもなく、手の中の小瓶を振った。

中のピンクが日を受けて光る。

綺麗なピンク色。

 

神楽の髪の色に似た。

 

「銀ちゃん早く!」

両手を差し出して神楽が催促した。

「自分で塗れっての。だいたいもっと色っぽい赤とかなかったわけかよ?男を悩殺するようなさー」

まあ神楽にはそんなの全然似合わないだろうけどな。

「私もそういう赤がいいって言ったね。でもジミーが」

 

 

「『こういう可愛らしい色にどきっとするオトコも居るから』って言ったアル」

 

 

「・・・・・あっそう」

誰のことだそりゃ。

オレのことじゃないよな?まさかね。だって銀さん出るとこでたボンキュボンが好きだしさー。いやいやこんな可愛らしいピンクにどきっとしたりしませんよ全然!

「早く塗って欲しいネ!」

 

 

無邪気に催促する神楽を前にグルグルとフリーズする銀時だった。

 

 

 

END

 

 

 

 

 

 

 

 

 

銀神

いや監察だからさ。バレバレですよ?的な(^_^)

 

しかし山崎がどのくらい優秀なのか

それともアレなのか

さっぱりわからない(^^ゞ

 

 

2008.06.07