■一緒に暮らしていると癖が似てくるってオオツカアイも言ってた■
|
「神楽ちゃんと銀さんって何か似てますよね」 坂本に対する突っ込みや蹴りの入れようといったら、漫才コンビでも組んでんじゃないの、などと思うくらいに息がぴったりだった。 思考回路が似ているのかもしれない。 「何言ってるアル、新八」 新八の声にソファで酢昆布を齧っていた神楽が言った。 「このぴちぴちギャルの私と駄目なオッサンの銀ちゃんを一緒にしないで欲しいネ。私に失礼アル」 「ぴちぴちギャルって死語になって久しいよね」 新八が突っ込んだ。 新八の突っ込みに銀時の声が被る。 「こらこら何言ってやがんだ。人をまるで長谷川さんみたいに言ってるんじゃないよ。この酢昆布娘が。銀さんに失礼だろうがそれ。」 「いやそれ長谷川さんに失礼じゃないんですか」 第一普段銀さんがやってることといったら長谷川さんとたいして変わんないじゃないですか。 「違うアル」 続けようとした新八の台詞を神楽が遮った。 「アレは『まるで駄目なオッサン』略してマダオ、ネ」 「アレ呼ばわりかい!」 すかさず新八が突っ込む。 「銀ちゃんは『駄目なオッサン』、まだあそこまで落ちぶれちゃいないアルよ」 「長谷川さんどんだけダメ扱いなんだ」 大変気の毒になって新八は言った。 「いやそれより新八、これってどうよ?誉められてるわけ銀さん?違うよな、これ貶されてるんだよな?そうだよな?怒ってもいいところだよな?」 「まあ貶しの比重が高いような気もしますけど」 「銀ちゃんはマダオと違ってたまにカッコいいネ」 間。 銀時の動きが止まったので、新八は思わずその顔をまじまじと見てしまった。 なんというか、吃驚したような、照れているような、複雑な表情。 総合して見ると、嬉しそうなカンジ、だろうか。 「かぐ・・」 口を開きかけた銀時に、神楽が言った。 「たま〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜にだけどネ」 よくまあ息継ぎナシで其処まで伸ばせるもんだ、と新八は感心した。 しかし銀時には其処は感心に値する対象ではなかったようで、額に青筋を浮かべている。 「ったく可愛げのないガキだなおい。ちょっと此処座れ神楽。銀さんが年長者に対する礼儀を説いてやるから。そらもう懇々と」 「いやアルね。年寄りの話は長くてウザイアル」 スタコラ逃げ出した神楽をムキになった銀時が追う。 バタバタと騒がしい二人を見ながら新八はソファに腰を下ろした。 つまりまあ神楽ちゃんは銀さんのこと時々とはいえカッコいいと思ってるわけなんだよね。 つかこれってもしかしてバカップルの痴話喧嘩に等しいんじゃないの? いちゃいちゃしてるだけなのと違う? 今までの言動を思い返してみても、そうとしか考えられない気が、する。 「やっぱ似てるよなぁ」 この二人って。 素直に言わない。 自分で気が付いてない。 そんな辺りが。 そう思ったらこの喧嘩に口出しするのは大変馬鹿馬鹿しいと思ったので新八は傍観を決め込むことにして茶を啜った。
END
|
銀神
自覚ナシ、みたいな。
そしてバカップル扱いだったり(笑)
いやでもタツマを踏む息の合いようったら
素晴らしかったですよ。
チューリップの歌詞にそんなんがあったんで。
2007.05.26