■落し物は警察へ■

 

 

 

万事屋銀ちゃんは、最初銀時ひとりしか居なかった。

それがいつの間にか拾ってきたものが増えて、しかもちゃっかり住み着いている。

犬は別にいい、と思う。

図体はでかいし、食費はかかるが。

問題はもう一方の方だ。

 

「こぉら神楽!寝るなら自分の部屋に行って寝ろ!」

ソファで腹を出してだらしなく伸びていた神楽は面倒くさそうに目を開けると、ふぁああと大きく欠伸をした。

自分の部屋、と言っても押入れなのだが。

「男の部屋で年頃の娘がはしたない格好で寝てるんじゃない」

神楽ソファの上で身体を起こすとぽりぽりと腹を掻いた。

「銀ちゃんなんか男じゃないね。ただの駄目なおっさんあるよ」

「誰がおっさんだ、おい」

銀時の説教モードは確かにおっさん臭い。

「おっさん舐めんなよ。キレて開き直ったおっさんほど怖いものはないんだぞ」

銀時の話を聞き流していた神楽が、突然何か思いついたようにニィ、と笑った。

「さては銀ちゃんようやく私の魅力に気が付いたあるね?」

「何言ってやがる、この乳臭え小娘が」

「私は乳臭くなんかないね!」

神楽は胸を張った。

銀時は、へっと馬鹿にしたようにハナで笑う。

「銀さんはペタンコよりもちゃんと出るとこ出てるお姉さんがいいんだよ」

「私だっていずれ『ないすばでぃ』になるね!」

「ただいまー」

神楽がムキになって言い返したところに玄関から声がした。

新八が買い物から帰ってきたらしい。

「何騒いでるんですか二人とも」

「新八!」

いいところに来た、と神楽が名を呼んだ。

「新八も私を魅力的だと思うあるな?」

「はあ?」

突然問われた新八は語尾を吊り上げる。

「ボクはお通ちゃんみたいな子が好みだか・」

最後まで言う前に神楽の飛び蹴りが決まった。

「何騒いでるんだい!」

階下からお登勢の怒鳴り声が聞こえてきたが、そんな声はもちろん本人たちには聞こえないらしく、部屋はみるみる荒らされていく。

 

「やっぱ拾うんじゃなかったなぁ」

 

ぼやく銀時の後ろで定春が楽しそうに、わん、と吠えた。

 

 

 

 

そんな万時屋の日常。

 

 

 

END

 

 

 

銀神

のつもりだったけどなんかフツーに万事屋の日常みたいに(^^ゞ

銀神は

年の離れたお兄さんと妹というか

若いお父さんと娘というか

なんかカップリングと言うよりは保護者っぽい感じです。

でも銀さんは神楽ちゃんのことすごく大事にしてると思うの。

 

2007.03.16